100年ぶりに開催される三大魔法学校対抗試合。
その代表選手に選ばれたハリー・ポッターは、死と隣り合わせの危険な試練で実力を発揮する。
しかし、そこにはヴォルデモートが復活を果たすための恐ろしい陰謀が渦巻いていた。
また、思春期を迎えた彼らの淡い恋心を描きながらも、シリーズ始まって以来の衝撃のラストが待っているシリーズ第4章。
ここでは『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のストーリーや登場人物・キャスト、作中に登場する魔法動物・生物、映画制作スタッフなどを紹介します。
最後には、個人的に印象的だったシーンや見どころを5つ選抜して紹介しているので、今作を見るときはそこにも注目してみて下さい。
Contents
【ハリー・ポッターと炎のゴブレット】ストーリー
ハリー・ポッターはウィーズリー家からの誘いを受けて、クィディッチ・ワールドカップ、アイルランド対ブルガリアの決勝戦を観戦しに行く。
激戦のすえアイルランドが制し、興奮冷めやらぬその夜、ヴォルデモートに従える死喰い人(デスイーター)によって、会場が火の海に包まれ、13年ぶりに闇の印(ヴォルデモートの復活を告げる印)が空に打ち上げられた。
新学期が始まり、元闇祓いマッドアイ・ムーディ(アラスター・ムーディ)が闇の魔術に対する防衛術の教授に就任。
彼の授業では、「服従の呪文」「磔(はりつけ)の呪文」「死の呪文」と呼ばれ、使うことを固く禁じられている許されざる呪文を見せられる。
今年は、ホグワーツ魔法魔術学校、ダームストラング専門学校、ボーバトン魔法アカデミーの3校による三大魔法学校対抗試合(トライ・ウィザード・トーナメント)が約100年ぶりに開催される。
非常に危険かつとても名誉あるこの大会には、代表選手を各校から1人ずつ選び、また17歳以上の生徒しか出場することができないという決まりがあり、立候補する者は名前を書いた紙をゴブレットの中に入れ、選ばれたものの名前だけがゴブレットから出てくることになっている。
その結果、ホグワーツからはセドリック・ディゴリー、ダームストラングからはビクトール・クラム、ボーバトンからはフラー・デラクールが代表選手に選ばれた。
しかしその直後、4人目の代表選手となるハリー・ポッターの名前が書かれた紙が出てくる。
立候補した覚えはなく、また17歳に満たないハリーだったが、国際魔法協力部部長のバーテミウス・クラウチ・シニアいわく、ゴブレットに選ばれた以上、魔法契約の拘束力により辞退することは許されず、ハリーは4人目の代表選手として三大魔法学校対抗試合に出場することになる。
第一の課題は、1頭のドラゴンから、競技場の中央に置かれた第二の課題についてのヒントが隠されている金色の卵を奪うというものだった。
第二の課題は、湖の深い底にいる自分にとって大事なものを時間内に取り戻せというもので、湖の底にはロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャー、フラーの妹ガブリエル・デラクール、チョウ・チャンの4人が水魔に捕らわれていた。
ハリーがロンを、セドリックがチョウを、クラムがハーマイオニーを、フラーがガブリエルを救い出すというルールだった。
第三の課題は、巨大な迷路の中から優勝杯を見つけ出すというもの。
リタイアする者が出てくる中、最後まで残ったハリーとセドリックの2人は、優勝杯まで辿り着き同時に触れる。
しかし、それは罠だった。
優勝杯は移動キー(ポート・キー)になっていて、2人はトム・リドル・シニア(ヴォルデモートの父親)と書かれた墓がある、リトル・ハングルトンに飛ばされる。
そしてセドリックは、待ち構えていたヴォルデモートの配下ワームテールの死の呪文によって命を落とす。
さらに、父親の骨、下僕(ワームテール)の肉、ハリーの血によって、ついにヴォルデモートが復活してしまった。
その直後、ハリーとヴォルデモートの直接対決が始まり、互いの呪文がぶつかり合ったとき、これまで命を奪われたハリーの両親やセドリックのゴーストが現れた。
ハリーの両親からは「繋がりが切れたら移動キーのところに行け」という助言を、セドリックからは「僕の身体を父のところに運んでくれ」と頼まれる。
ハリーは杖の繋がりが切れると、セドリックの亡骸と共にホグワーツに戻る。
墓場で目の当たりにしたことをまだ信じきれないハリーは、セドリックが命を奪われたこと、ヴォルデモートが復活したことをダンブルドアに泣きながら話す。
その後ハリーは、ムーディに連れられて彼の部屋に向かい、そこでムーディは「闇の印」を打ち上げたのも、ハリーの名前をゴブレットに入れたのも、さらにハリーが優勝するように仕向け、優勝杯を移動キーに替えたのも自分だと語る。
全てはヴォルデモート復活の儀式のためのものだった。
予想もしていなかった事態に驚き固まってしまったハリーだが、そこにダンブルドアとスネイプたちが駆けつける。
そして、ムーディが所持していた魔法のトランクの中から本物のムーディが現れ、ハリーを襲おうとしていたムーディはポリジュース薬(変身薬)で姿を変えていた、バーテミウス・クラウチ・ジュニアだった。
魔法省は明らかにすることを反対しているが、終業式のとき、ダンブルドアは生徒たちにセドリックの死とヴォルデモートの復活について語った。
完全復活とは言えないものの、肉体を取り戻したヴォルデモート。
確実に力を増し襲いかかる闇の勢力に、ハリーたちはひるむことなく勇敢に立ち向かう。
【ハリー・ポッターと炎のゴブレット】登場人物・キャスト
ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)
ロン・ウィーズリー(ルパート・グリント)
ハーマイオニー・グレンジャー(エマ・ワトソン)
アルバス・ダンブルドア(リチャード・ハリス)
ミネルバ・マクゴナガル(マギー・スミス)
ルビウス・ハグリッド(ロビー・コルトレーン)
セブルス・スネイプ(アラン・リックマン)
セドリック・ディゴリー(ロバート・パティンソン)
ビクトール・クラム(スタニスラフ・アイエネフスキー)
フラー・デラクール(クレマンス・ポエジー)
アラスター・ムーディ(ブレンダン・グリーソン)
オリンペ・マクシーム(フランシス・デ・ラ・トゥーア)
イゴール・カルカロフ(ぺジャ・ビヤラク)
チョウ・チャン(ケイティ・リューング)
バーテミウス・クラウチ・ジュニア(デイヴィッド・テナント)
ヴォルデモート(レイフ・ファインズ)
【ハリー・ポッターと炎のゴブレット】魔法動物・生物
ドラゴン(Dragon)
グリンデロー(Grindylow)
マーピープル・水中人(Merpeople)
【ハリー・ポッターと炎のゴブレット】映画制作スタッフ
監督:マイク・ニューウェル
脚本:スティーブ・クローブス
撮影:ロジャー・プラット
音楽:パトリック・ドイル
美術:スチュアート・クレイグ
衣装:ジャニー・ティマイム
【ハリー・ポッターと炎のゴブレット】見どころ5選
・ヨーロッパ屈指の名門魔法学校
一番馴染みがある魔法学校と言えばホグワーツ魔法魔術学校だと思いますが、今作ではダームストラング専門学校とボーバトン魔法アカデミー、そしてホグワーツのヨーロッパ三大魔法学校が登場。
それぞれの特徴ある制服と登場シーンは見どころの一つ。
・思春期を迎えたハリーたちの恋の行方
今作でも波乱万丈、悪戦苦闘のハリーたちにも、ついに恋の予感が・・・。
勇敢さと正義感に満ち溢れて、両親ゆずりの才能ある魔法使いのハリーだが、果たして恋愛の方は上手くいくのか・・・。
青春真っただ中の彼らにも注目。
・許されざる呪文
この作品では、使うことを固く禁じられている3つの許されざる呪文が登場し、シリーズが進むにつれてこれらの呪文で苦しめられ、犠牲になる者たちが続出していくことになります。
・三大魔法学校対抗試合(トライ・ウィザード・トーナメント)
100年ぶりに行われる、ホグワーツ、ダームストラング、ボーバトンの3校による、非常に危険かつ名誉ある三大魔法学校対抗試合で、選ばれし4人が様々な試練をくぐり抜けるシーンは「ハリー・ポッター」全シリーズにおいて、一番の見どころと言っても過言ではありません。
・恐れていたヴォルデモートの復活
実際に目撃した者がハリーのみということで誰も信じようとしないが、とうとう闇の帝王ヴォルデモートが復活してしまうという、皆が恐れる出来事が起きてしまった・・・。
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