みなさんは、1977年から2019年のワールドカップバレーの開催地が、毎年、日本だったことをご存知でしょうか?
「そう言われてみると・・・」と思われる方も少なくないかと思います。
ちなみに、2019年の大会で日本での開催は12回目だそうです。
そこで「何でワールドカップバレーは日本での開催が多いんだろう?」
「そもそもワールドカップバレー って何?」と疑問に思いませんでしたか?
ここでは『ワールドカップバレーとは?日本開催が多い理由』について紹介したいと思います。
【バレーボール】ワールドカップバレーとは・・・?
まずは「ワールドカップバレーとは、どういう大会なのか?」について説明したいと思います。
ワールドカップバレーとは、4年に一度、FIVE(国際バレーボール連盟)が開催するバレーボールの世界大会で、オリンピック、世界選手権(世界バレー)と並ぶバレーボール世界三大大会の一つです。
1991年の大会からは、オリンピックの前年に開催されるようになり、翌年に開催されるオリンピックの出場権をかけた大会になりました。
この大会から、男女とも上位3チームにオリンピック出場権が与えられていましたが、2011年の大会からは、男女とも上位2チームに与えられるようになりました。
しかし、2019年の大会から、この規定はなくなりました。
【バレーボール】ワールドカップバレーが日本で開催される理由
次に、「なぜ日本開催が多いのか?」について説明したいと思います。
男子の記念すべき第1回の大会は、1965年にポーランドで開催され、第2回の大会は、1969年に東ドイツで開催されました。
男子の第1回の大会から遅れること8年、女子の第1回大会は1973年にウルグアイで開催され、男子の大会も行う予定でしたが、参加する予定だった国のエントリーミスや、ウルグアイの政治的な状況が不安定だったことなどの影響で中止になってしまいました。
そして、1972年に開催されたミュンヘンオリンピックでは、男子は金メダルを女子は銀メダルを見事獲得しました。
この大会での日本選手の素晴らしい成績に敬意を表して、1977年の大会からは、日本で開催されるようになったと言われています。
日本国民として、とても誇らしことですね。
ミュンヘンオリンピックの上位3チームはこの通りです。
順位 | 男子 | 女子 |
優勝 | 日本 | ソビエト連邦 |
準優勝 | 東ドイツ | 日本 |
3位 | ソビエト連邦 | 北朝鮮 |
しかし、治安に関する問題や、日本選手の輝かしい成績があったからという理由の他に、日本以外の国ではバレーボールがあまり人気ではないという理由もあります。
つまり、日本以外の国で開催されても観客が集まらないので収益が得られないという問題があるため、日本での開催が多くなったと言われています。
冒頭でもありましたが、2019年の大会で日本での開催は12回目になります。
日本選手や日本のバレーボールファンからしてみると喜ばしいことかもしれませんが、この日本開催について問題になっていることがあります。
それは、CMの関係で日本戦の時だけテクニカルタイムアウトの時間が長く取られていることや、試合の時間帯が固定されていることなど・・・。
そのため「日本びいきだ!」という声も出ているそうです。
そういったことが原因かはわかりませんが、2023年の大会から、開催国は公募で決定することになりました。
【バレーボール】ワールドカップバレー歴代の順位
男子
1965年
1位:ソビエト連邦
2位:ポーランド
3位:チェコスロバキア
4位:日本🇯🇵
1969年
1位:東ドイツ
2位:日本🇯🇵
3位:ソビエト連邦
1977年
1位:ソビエト連邦
2位:日本🇯🇵
3位:キューバ
1981年
1位:ソビエト連邦
2位:キューバ
3位:ブラジル
6位:日本🇯🇵
1985年
1位:アメリカ
2位:ソビエト連邦
3位:チェコスロバキア
6位:日本🇯🇵
1989年
1位:キューバ
2位:イタリア
3位:ソビエト連邦
6位:日本🇯🇵
1991年
1位:ソビエト連邦
2位:キューバ
3位:アメリカ
4位:日本🇯🇵
1995年
1位:イタリア
2位:オランダ
3位:ブラジル
5位:日本🇯🇵
1999年
1位:ロシア
2位:キューバ
3位:イタリア
10位:日本🇯🇵
2003年
1位:ブラジル
2位:イタリア
3位:セルビア
9位:日本🇯🇵
2007年
1位:ブラジル
2位:ロシア
3位:ブルガリア
9位:日本🇯🇵
2011年
1位:ロシア
2位:ポーランド
3位:ブラジル
10位:日本🇯🇵
2015年
1位:アメリカ
2位:イタリア
3位:ポーランド
6位:日本🇯🇵
2019年
1位:ブラジル
2位:ポーランド
3位:アメリカ
4位:日本🇯🇵
女子
1973年
1位:ソビエト連邦
2位:日本🇯🇵
3位:韓国
1977年
1位:日本🇯🇵
2位:キューバ
3位:韓国
1981年
1位:中国
2位:日本🇯🇵
3位:ソビエト連邦
1985年
1位:中国
2位:キューバ
3位:ソビエト連邦
4位:日本🇯🇵
1989年
1位:キューバ
2位:ソビエト連邦
3位:中国
4位:日本🇯🇵
1991年
1位:キューバ
2位:中国
3位:ソビエト連邦
7位:日本🇯🇵
1995年
1位:キューバ
2位:ブラジル
3位:中国
6位:日本🇯🇵
1999年
1位:キューバ
2位:ロシア
3位:ブラジル
6位:日本🇯🇵
2003年
1位:中国
2位:ブラジル
3位:アメリカ
5位:日本🇯🇵
2007年
1位:イタリア
2位:ブラジル
3位:アメリカ
7位:日本🇯🇵
2011年
1位:イタリア
2位:アメリカ
3位:中国
4位:日本🇯🇵
2015年
1位:中国
2位:セルビア
3位:アメリカ
5位:日本🇯🇵
2019年
1位:中国
2位:アメリカ
3位:ロシア
5位:日本🇯🇵